商用製品、ASP(SAAS)サービス、オープンソースそれぞれにメリット、デメリットがあります。コスト、機能の充実度、システムの信頼度、セキュリティ等、システム導入に当たっては多くの考慮するべき要素があり、最良の選択肢は運用目的、規模、予算に影響を受け変化します。LimeSurveyを導入する場合の商用製品やASPサービスと比べたメリットはソフトウェアが無料であるということだけではありません。
商用製品のメリット・デメリット
商用製品のメリット
- ビジネス向けに開発されているため、必要な機能が十分に備わっているものが多い。
- 日本ではまだまだ、オープンソースやASPに比べて、大規模なシステムの導入実績が多く、
大規模な導入での信頼性が高い。
商用製品のデメリット
- 初期導入コストが圧倒的に高い
- ベンダーロック(1つのベンダーに依存することになること)により、
導入以後の運用方針に影響がある - カスタマイズ開発を行えることが前提ではないため、
カスタマイズの対応には限界があり、高コストな場合が多い。 - 提供企業の対応方針や倒産による影響が大きい
- 低価格の商用製品も存在するが、機能が十分でない場合が多い。
ASPサービスのメリット・デメリット
ASPサービスのメリット
- 導入までの時間が圧倒的に短い
- 初期導入コストが圧倒的に低コスト
- 必要な機能が十分に備わっているサービスも多い。
ASPサービスのデメリット
- 長期的な運用の場合は高コストとなる場合が多い
- 運用規模が大きくなると高コストとなる場合が多い
- 利用できるデータ量やユーザー数等、制限がある場合が多い
- 低価格なASPサービスの場合、機能が不十分なサービスが多い
- 企業、団体のセキュリティ等の方針によってASPサービスを導入できない場合がある。
- ハードウェアも含めた運用全体を把握することができない
- サービスでの提供のため、カスタマイズ等は基本的に行えない。
オープンソースのメリット・デメリット
オープンソースのメリット
- ソフトウェアが基本的に無料で利用できる
- コミュニティが発達してるソフトウェアでは商用製品よりも不具合等の発見が早く、対応も早い
- 自由なカスタマイズ開発が可能
- 中長期の運用の場合には圧倒的に低コスト
- 商用製品に比べ、段階的に運用方針を見直したいと言う場合も容易
- 商用製品ではメーカー側の対応に委ねるしかない不満のある部分を主体的に補填する手段が無数に存在する
オープンソースのデメリット
- ソフトウェアのサポートが基本的にない
- 有用なオープンソースがあっても海外製で日本語対応が不十分(非日本語化、文字化け等)なものがある
- 有用なオープンソースがあっても海外製でマニュアル等のドキュメント類が充実していないことがある
- 様々な目的、要望から開発されるため、不要な機能や企業での利用に必要な機能が不十分な場合がある
- 販売を目的としていないため、商用製品ほど、洗練されたデザインでない場合が多い。
- ソフトウェアとして優れていても、
LimeSurvey導入のメリット
- 優秀な商用製品と比較しても遜色ない機能
- 商用製品、ASPサービスも含め、圧倒的な利用者数を誇るため、
ソフトウェアの開発が終了(ASPならサービス終了)する可能性が極めて低い。 - 世界中で利用されている、メジャーなアンケートシステムのため、信頼性が高い
- コミュニティが発達しており、定期的なバージョンアップ、バグフィックスが行われているため安心
- 中長期的な運用時には圧倒的な低コストで導入が可能
- 必要に応じて、カスタマイズすることができる
- オープンソースのためベンダーロックが発生しずらく、いつでも方針転換を行うことができる